デジタルマーケティング研究室

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タピオカミルクティーの流行りに乗っかったWEBマーケティング手法

タピオカミルクティーの流行りに乗っかったWEBマーケティング手法

いつの時代も「流行りに乗る」ということはマーケティングにおいて大切な考え方の1つです。

それは、世の中のニーズに対応するということですが、流行りというのは短期的に熱量の高いニーズが発生するものなので、長期的視点で取り組むのではなく、あくまで1つの単発施策として考えるべきでしょう。

この記事では、2019年から本格的に流行りだしたタピオカミルクティーを事例にいくつかの事象を観察し、今後のマーケティング活動の参考にしていただけたらと思います。

流行はインターネットから生まれやすい

流行りはWEBメディアやSNSを中心としたインターネットから生まれやすい特性もあり、WEBマーケティングにおいても効果的な施策です。

今回参考にするタピオカミルクティーは、気付いたら流行ってた、という感覚ですが、いつ頃からタピオカは流行り始めていたのでしょうか。

 2017年4月28日〜2019年5月28日のグーグルトレンドの「タピオカ」キーワード推移を見ると、明らかに2019年に入ってからグイグイ伸ばし、3月頃から一気に上昇しています。

 

タピオカミルクティーはなぜ流行ったのか

今回、タピオカミルクティーが流行った原因を調べたところ、火付け役となっているのは「THE ALLEY(ジアレイ)」というタピオカティー専門店のようです。

そして、タピオカミルクティーの流行について考察しているいくつかのブログを拝見したところ、流行の裏には下記のような要因があるみたいです。

  • 若者がスタバのフラペチーノから離れている
  • 黒糖×お茶の組み合わせがそもそも日本人好み
  • オッサンが乗っかりにくので若者の聖域を保てる
  • スイーツ食べてるという罪悪感がない
  • 「タピオカ飲んでる私」を見せたい

 

タピオカミルクティーの流行りに乗った事例

ここからはタピオカミルクティーの流行りにここぞとばかりに乗っかったマーケティング事例を見ていきたいと思います。

店舗メニューにタピオカ投入

ミスタードナツ

4月26日から9月下旬まで、全国の約1,000店で4種類のタピオカドリンクを販売

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タリーズコーヒー

タピオカのもちもち食感が楽しい季節限定ドリンク「 タピオカいちごカフェオーレ 」などを4月19日(金)より発売

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はま寿司

寿司店「はま寿司」は、「黒糖タピオカカフェラテ」「黒糖タピオカ抹茶ラテ」を5月9日に発売しました。いずれも270円。期間限定商品で、なくなり次第終了。

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NewDays

ミルクティー風味のクリームとタピオカを包んだ新食感のクレープです。

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ミニストップ

初夏の声が聞こえるスイーツがやってきました!ミニストップが、フルーツやタピオカを使ったアジアンスイーツを発売した。

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Webマーケティングにタピオカを活用

はい、ここまでの事例はリアル店舗のものばかりで、デジタル感が全くありませんでした。あくまで「流行に乗っかる」ということの本質はオンラインでもオフラインでも変わらないので、あえてご紹介しましたが、ここからはデジタルの事例です。

 

ニッカウイスキー

まさに基本に忠実なSNSマーケティングではないでしょうか。自社商品に流行商品をかけ合わせたオススメレシピを作り、SNSから発信。

 

SHIBUYA109

こちらも基本に忠実なWebマーケティングです。流行をキャッチしたネタでオウンドメディアに集客。(こういった汗水垂らして作られたコンテンツには価値がありますね。)

 

ユーチューバー

流行をネタにすると再生数が稼げるでお馴染みのYouTubeでも、当然みなさん再生数目的でタピオカをネタにした動画を量産されています。

 

最後に 

探せば同様の事例がまだまだ出てくるはずですが、流行に乗っかるということの本質は見えてきたのではないでしょうか。

流行りの中には思っている以上に圧倒的な流れがありるので、どうにかしてその流れの中に潜り込むことが重要です。

しかし、流行りが終わった頃に負債が残っては仕方がないので、あくまで単発施策として、流行りを利用するくらいの考えて取り組むのがいいでしょう。

 

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