インスタに進出してきたおっさんがインスタグラマーになついた結果、インスタグラマーを取り巻く環境に変化が...
現代のマーケティング活動においてプロモーションチャネルとして確立されたインフルエンサー。
中でも、ユーチューバーやインスタグラマーはインフルエンサーの代名詞でもありますが、今回はインスタグラマーについてのとある事象を考察していきたいと思います。
そのとある事象とは「インスタグラマーは、実はおっさん達によって支えられているのではないか?」ということです。
インスタグラマーのイメージは?
俗に言うインスタグラマーとは、どんな方を想像しますか?
大体の方が共通のイメージとして持つのが、容姿の良い20-30代女性で、オシャレなライフスタイルを発信している方々だと思います。
例えばこんな方がインスタグラマー
▼インスタグラマーの概要についてのより細かい内容が知りたい方は、以前書いたこちらの記事をご参照ください。
そして、そのインスタグラマーをフォローしているユーザーは、そのライフスタイルに憧れ、それを参考にするような20-30代女性(のはず)です。
なぜ、インスタをフォローするのか?
インスタグラマーをフォローする理由は、
- 容姿もセンスもいい方をフォローし、美容品などを参考にしたい。
- 流行に敏感な読者モデルをフォローし、どんなカフェでお茶してるか知りたい。
- カリスマショップ店員をフォローし、ファッションを参考にしたい。
などが主な理由だと考えられ、自身のライフスタイルをより豊かにするための情報源として、そして、オシャレな写真を見て心地よくなりたい、というのことがインスタグラマーをフォローする所以でしょう。
インスタグラマーの宣伝効果
要するに、20-30代女性に訴求したい商品がある企業としては、インスタグラマーに取り上げてもらうことで「インスタグラマーが使ってるもの=参考にされる」というような宣伝の効力があるのです。
つまり、20-30代女性に訴求したい商品がある企業にとっては、有益なプロモーションチャネルなのです。
ここまでが、教科書的な内容
ここまではインスタグラマーを活用したマーケティングの「あるべき姿」のお話をしてきました。この前提を共有した上で、この先が、今回の記事でお伝えしたい内容です。
インスタグラマーを取り巻く現状
さて、「インスタグラマーに商品を取り上げてもらえれば、それをフォローしている同世代の女性に商品の宣伝をすることができる!今すぐインフルエンサーマーケティング会社に問い合わせよう」と思われた方、まずは必ず以下の記事を読んでください。
それに加えて、これからお伝えする内容を頭に入れていただいた上で、作業に取り掛かることをオススメします。
インスタにおっさんがやってきた
Facebookにおじさんとおばさんがやってきて、若者が消えた...という話は過去に語られ尽くしていますし、その通りだと思います。
そしてインスタにも、それと似た現象が起きているのです。
インスタのイメージって
そもそもインスタって「インスタ映え」という言葉が流行語になったくらい「映え」ということが大切にされるSNSであり、それは若者や女性の感性を象徴とするSNSだったのです。
なので「20〜30代女性が利用者に多いSNS」というように特徴付けられてきました。
インスタにテンション上がるおじさん
インスタというSNSが利用者をグイグイ伸ばし、若者や女性のモノから、みんなのモノになっていった結果、おじさんが次々と参入しました。
そして、おじさん達はインスタを始めてみた結果「なにこのSNS、可愛い子めっちゃおるやん!」とテンションが上がったのではないでしょうか。
なぜなら、Facebookではリア友のおじさんとおばさんしかいないし、Twitterは匿名だし、若い一般人女性がこれほど顔を晒し、ライフスタイルを晒す場所が今までなかったためだと推察されます。
インスタグラマーをフォローするおじさん
いいねやコメントの数が多く、人気投稿に出てきやすいインスタグラマーの投稿は、おじさん達の目にも付きやすく「可愛い子発見」という具合にフォローをしていくようです。
そういったおじさんの「フォロー」一覧を見ると、インスタグラマーがずらりとそろっていたりするので、インスタグラマーをキャスティングする際のリストとしても有効活用できます。笑
インスタグラマーにコメントするおじさん
フォローしたあとは、コメントもしていきます。
これを、インスタグラマーではない普通の女性アカウントに行うと、スルーされたりブロックされたりしてしまいます。
しかし、インスタグラマーの皆さんは、いいね数やコメント数やフォロワー数そのものがインスタグラマーとしての価値なので、ファンを大切にする方が多い傾向にあり、おじさんのコメントにも丁寧に返信をします。
選挙活動に似ている
容姿端麗なお気に入りの子に「今日も可愛いね^_^/」などとコメントすると、丁寧にも可愛い絵文字なんかが使われて返信があります。
インスタグラマーとしては、選挙活動中に有象無象の有権者としっかりと握手する選挙候補者のような感覚で、有象無象のおじさんにコメントしている感覚なのでしょうが、おじさんとしては、1to1でコミュニケーションをとることができており、幸福がもたらされているのでしょう。しかも無料で。
コメント欄がおじさんばかり
さて、ここまで来ると、インスタグラマーのコメント欄が気になりますよね。
コメント欄に1人くらいおじさんコメントあるかな?と覗いて見ると...
ほとんどおじさんだったりします。
イメージを持っていただくために、とあるインスタグラマーさんの1つの投稿をピックアップしてみました。
※公開情報とは言え、プライバシーが気になるのでアカウントIDは伏せておきます
このコメント、アカウント見る限りほぼ全てがおじさんによるものです。
しかも、この投稿は「nomocca」というアプリサービスのPR投稿と思われるので、期待された効果が少しでも出たのか不安な気持ちになります...。
(nomoccaのHPを拝見する限り、女性のビジュアルを使っていたりと、若い女性がターゲットだと思われるので...)
インスタグラマーは若い女性にリーチしない?
ということで、インスタグラマーが宣伝すると同世代の女性にリーチができる。という「あるべき姿」は崩れてきているのではないかという仮説を、事実をベースに唱えてみました。
この傾向が拡大していくとすると、インスタグラマーを活用したプロモーションも黄色信号ですね。
真のインスタグラマーを探せ!
ここまでインスタへおっさんが進出したことによるインスタグラマーを取り巻く現状についてはお話してきましたが、全てのインスタグラマーの現状がこうなっているということではありません!
おっさんを取り巻くインスタグラマーの特徴
おっさんによる大量のコメントに、インスタグラマーを活用したプロモーションに及び腰になった方もいるかもしれません。
しかし、この特徴を持つインスタグラマーを見分けることで、キャスティングを回避することができます。
3万フォロワー程度までに多い
実は、インスタグラマーとしての影響力が突き抜けて、10万フォロワーを越えている方などは、おっさんに目もくれません。コメントに返信もしてくれません。なので、おっさんもかまってもらえずに消えていく傾向があるようです。
そして、3万フォロワー以内のインスタグラマーは、おっさんに支えられる「おっさん頼り」な部分があるので、おっさんに丁寧に返信をし、おっさんがしっかりと定着しています。
3万フォロワー以内でも良質なインスタグラマーはいる
フォロワーが1万人とかでも、おっさんのコメントに返信をしていないアカウントは、おっさんも定着しにくく、しっかりと20〜30代女性のフォロワーが生き残っている良質なアカウントと言えます。
Ossan Rate をチェックしよう
インスタグラマーをキャスティングする際には、Ossan Rate(おっさん率)をしっかりとチェックしてから決定しましょう。
その他のチェックポイントを知りたい方は、以下の記事もチェックしてください。