デジタルマーケティングという職業が生まれた背景を考える
世の中には、営業、経理、デザイナーなど多くの職種があり、
「何の仕事やってるの?」
という質問には、ほとんどの方は職種で答えて分かってもらえますよね。
しかし「デジタルマーケティングだよ。」と答えても、IT界隈やスタートアップで働くような人ならまだしも、世の中の普通のサラリーマンには伝わらないことの方が多いと思います。
そんなわかりにくいデジタルマーケティングというお仕事ですが、この記事では、どのような背景でデジタルマーケティングという職業が生まれたのかを解説していきます。
デジタルマーケティングって?
まず、そもそもデジタルマーケティングが何か分からない...という方がこの記事をご覧になられていたらら、それは過去の記事で解説していますので、下記の記事をご覧ください。
この、デジタルマーケティングをお仕事にしている人たちが何をやっているのかを一言で言うと、デジタルに特化したマーケティングのお仕事ということになります。
デジタルマーケティング誕生の背景
それでは、この職業がなぜ生まれてきたのかを、マーケティングの過去を振り返りながら考えていきましょう。
これまでは、マーケティングという職業の人が、アナログ・デジタルという区分けにとらわれず「売れる仕組み」を考えていたのですが、デジタル分野が急速に成長していったため、気づいたらデジタルは世の中になくてはならないものになっていたため、マーケティング活動の中でもデジタル分野のプレゼンスが高まっていきました。
なぜマーケティングからデジタルマーケティングへと細分化されたのか
デジタル分野のプレゼンスが高まっていった結果、マーケティング担当者は、デジタルを活用したマーケティング活動を求められるようになったのですが、デジタルという分野は
- 技術的な知識が必要
- 変化のスピードが早く、常に学ぶ専門性が求められる
- これまでのマーケティング活動とは異なるマーケティングの思考が必要
などといったことから、マーケティング担当者がデジタル領域もカバーしきることが難しくなってきたため、デジタルの分野は「デジタルマーケティング」という形で細分化されていったのです。
転職サイトの職種名にも変化が
転職サイトでも、職種から求人を探す機能で「デジタルマーケティング」という職種の枠を用意していることからも分かるように、求人広告を出稿する企業から、デジタルに特化したマーケティング担当を募集したい。といったニーズが増加していったことがうかがえます。
出典:リクナビNEXT(https://next.rikunabi.com/)
今後は、デジタル分野がこれまで以上に発達していき、デジタルの活用がマーケティングにとって死活問題となった場合は、デジタルマーケティングからさら細分化されたマーケティングの職業が生まれていく可能性があります。
例えば、デジタル分野の未来を背負うエース選手とも位置づけられる「AI(人工知能)」ですが、マーケティングへの活用が次々と普及していき、AIなくしてはマーケティングにならず、デジタルマーケティング担当者でもカバーしていくことが難しい程に高い専門性が求められた場合には「AIマーケティング」という職業が生まれていくかもしれません。
その場合の区分けの概念としては、マーケティングやデジタルマーケティングとは別のものという考え方ではなく、
マーケティング>デジタルマーケティング>AIマーケティング
というように、
大分類に「マーケティング」
中分類に「デジタルマーケティング」
小分類に「AIマーケティング」
となり、AIマーケティングはあくまでマーケティングに包括されるものであり、デジタルマーケティングにも包括されるものなのです。
最後にまとめ
この記事のまとめですが、デジタルマーケティングとはマーケティングに包括されるものであり、デジタル分野を活用したマーケティングをしないといけなくなったが、あまりにデジタルに求められる専門性が高かったことで、マーケティング担当者がカバーするのが難しくなり、マーケティングから細分化されて確立されたジャンル(職業)ということになります。